兄弟2人で燗して映える地酒を追い求める蔵。
白鴻(はくこう) 盛川酒造株式会社
『白鴻』はこんな酒
豊かな自然に囲まれた、瀬戸内の最高峰・野呂山の麓にあるのが「白鴻」で知られる盛川酒造。
野呂山系の伏流水を使い、口当たりの柔らかく、旨味がきれいに乗った国内有数の超軟水酒を造る。
盛川知則社長が蔵を引き継いで以降、特定名称酒に特化した酒造りを展開。日常酒として飲める燗して美味しい純米酒がメディアで紹介されるなど、じわじわと評価を上げている。
希少な超軟水で、きれいな飲み口の酒を仕上げる
■ 白鴻 銘柄ラベル
「白鴻(はくこう)」、「沙羅双樹(さらそうじゅ)」を看板銘柄に掲げる盛川酒造。標高839mの野呂山を源流とする野呂川にあるこの蔵は、夏になると蛍が舞うような、大自然に囲まれた環境を強みとしています。
仕込み水に使用するのは、県内一、二を争うほど、全国でも稀な超軟水。大学教授に“アルコール発酵が可能な限界ギリギリ”と言わしめる水は、ミネラル分が少なく、“美味い水”としてソムリエもうならせたことがあるそうです。
広島伝統の軟水醸造法を駆使した酒は、やさしい口当たりですっきりとしたキレが特徴的。
明治20年(1887年)の創業から受け継がれてきた「汲むほどに 味も香りも 深き酒」という言葉に忠実に軽やかでかつしっかりと味のある酒造りを心がけながら食中酒にこだわる姿勢を守り続けています。
■ 毎年、蔵元主催で芦刈りを行い、保護されている野呂川
そうした中、前者の伝統産業という側面では、多くの酒蔵で機械に置き換わっている作業もあえて手作業のままで醸造されています。これは、手作業による本当に微妙な味の違いを大事に考えられているからだそうです。
蔵では7代目として盛川知則社長が蔵を引き継ぎ、杜氏として造りを担う弟さんと二人三脚で進み始めてから、特定名称酒に特化した方針を採り、ここ数年は特に燗して映える酒造りに情熱を注いでいます。
『白鴻 純米軟水仕込み』シリーズや『味わい純米酒』シリーズなど、日常酒として飲める純米酒のラインアップが燗して美味しいと酒販店や料飲店で、口コミで評判が広がっている模様。
■ 代表取締役 盛川 知則氏
漫画「酒のほそ道」の原作者、ラズウェル細木さんからも「小規模ながら端正な造りをする蔵」「お燗につけるとガンガン飲める」という評価を得るなど、メディアでの露出も増え、注目を集め始めています。
蔵ではこんな蔵の持ち味を支えてくれる豊かな自然を後世に残すための取組みとして蔵元のファンや地元の人たちとともに野呂川の葦刈りを初春に行なっているそうです。
夏には蛍を見る会を開催し、お酒を飲みながら蛍の光を楽しむそうですが、想像するだけでも贅沢な情景ですよね。
蔵元より一言 代表取締役 盛川 知則氏
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