杜氏・蔵人の固定観念を変えながら、あるべき酒造を追求異業種の発想を柔軟に取り込んで進化し続ける蔵元比婆美人(ひばびじん)酒造株式会社の歴史は比較的新しく、元々は備北地方一帯に点在していた蔵を合併して造られた蔵である。前身の平和酒造株式会社が昭和23年に9つの醸造所が集まって設立され、同35年、現在の比婆美人酒造株式会社が誕生した。 銘柄である「比婆美人(ひばびじん)」とは西城町の蔵で造られていた銘柄であったそうだ。 |
大吟醸に使う麹米用の酒米(八反35号)は、社長自身の水田で栽培されています。 「自分の手で育てた米を使うので自信を持っておすすめできる酒になりますよ。」 また、水は、井戸から名水が湧き出てくる水を使われているそう。 もともと、社長は他業種の工場長をされていたそうです。酒造に業種は変わっても「製造業としての基本は同じ」と話されていました。 そして、杜氏・蔵人の固定観念を変えながら、あるべき酒造を追求する毎日だといいます。 |
写真: 代表取締役 山本 修三氏 |
社長自身も、蔵に寝泊まりし、「どうすればもっといい酒を造れるか?」研究しておられるとのこと。そうした熱血社長に率いられた蔵の評価も高まり、平成15年度春期の鑑評会では、吟醸酒部門2位に入賞する快挙を成し遂げたそうです。 「この時には、新聞にも取り上げられ、すぐに酒が売り切れました。社長に就任してから、品質向上に取り組んできた成果が認められたようでうれしかったですね。」と社長はうれしそうに話してくださいました。 |
比婆美人酒造株式会社 〒727-0021 |