辛いのに甘い、という相反する味わいが、醉心の酒の特徴。
口当たりは、すっきり辛口でありながら、余韻は、軟水仕込みの酒特有のほのかな甘さが残ります。
その個性的な酒を生んだのは、なんと『 水 』。今はめずらしいブナ原生林の地下水に、
専門家も驚く「究極の名水」を探り当て、それを酒の仕込みにつかっています。
その名水は、コーヒーを湧かすとはっきり味の違いがわかるほどよい地下水でしたが、ミネラル分のすくない超軟水でした。
超軟水での酒造りは、全国でも例がなく、広島伝統の「軟水醸造法」でも非常に困難でした。しかし、その技術的な困難を乗り越えたとき、従来の酒造りでは、なし得なかった「辛口なのに甘露」な酒が誕生したのです。
超軟水による酒造りは、数ある酒造りの中でも至難な技の一つ。苦節五年の試行錯誤の末、満を持して生まれた純米大吟醸がこのお酒です。