賀茂泉ラベル
純米酒を蔵の看板として育て、純米酒の普及に取り組んできた賀茂泉酒造。
添加アルコールや、糖類の力を借りる三倍増醸造法が主流となっていた昭和40年代、蔵は米と米麹だけで造る本来の日本酒造りに回帰します。純米酒という概念自体がない当時、それを普及させるのには多くの苦労があったそうです。 「酸味があって色もついている」と当時の広島では“純米酒”の評判は散々なもの。それでも大きな蔵に負けず、蔵独自の個性を追求するため「日本酒の本来の姿」である酒造りに賭けた。  そんな風潮の中で、純粋に米と米麹だけで醸し、しかも精白歩合を当時では画期的な60%に下げた酒は、後に純米酒人気という形で報われ、“純米醸造のパイオニア”としての賀茂泉の地位を築いていった。