山あいの蔵元の酒は辛口のすっきりした味わい中国山系の伏流水から良質な硬水に恵まれた三輪酒造(みわしゅぞう)株式会社の創業は享保元年(1716)。徳川時代中期から続く、広島でも老舗の銘醸造のひとつ。 酒名「神雷(しんらい)」はその昔、酒造蔵に落雷があったが、大過なかったこと、また、蔵の所在地が神の宿る、神石郡であることに由来するもので、「信頼」して飲んでもらえればとの願いも込めて命名されたもの。 |
「三輪酒造のお酒は、甘口と言われている広島の酒の中ではやや辛口のお酒。スッキリとした飲み口が特徴ですね」と、十四代当主の三輪節雄社長。 社長兼杜氏の三輪社長は、伝統に依った中でも、辛口のお酒を追求されている。 中国山系の伏流水の恵み豊かな土地で、蔵の中にある地下50mの深井戸からはミネラル分を豊富に含む、醸造に適した良質の水(硬水)が得られる。また、裏山の15m深の浅井戸からは口当たりの良い軟水が得られる。 これらを仕込み水、割り水に適材適所に使えるのが三輪酒造の強み。 |
写真:代表取締役 三輪 節雄氏 |
代表取締役 三輪 節雄氏 「社長兼杜氏をしています。」 「この地には、蔵の井戸からは、醸造に適した良質の水(硬水)、裏山からは口当たりのよい軟水が得られます。発酵させたい時には、硬水を使うなど水に関してはぜいたくな使い方ができますね。」と、様々な部分で水の使い分けをされているそう。 「現在は、辛口が好まれるようになってきたので、辛口の酒はそれほど珍しくはないですが、この蔵では一貫して辛口の酒を造り続けてきました。」 |
現在は、特定名称酒に力を入れておられ、大吟醸は自慢の逸品だとか。社長は、数年前から杜氏を兼務しておられ、蔵人も含めて5人で造りに取り組まれています。 |
三輪酒造株式会社 〒720-1812 |